児童指導員は、障害のある子ども達の生活のサポートや、児童福祉施設にて家庭の事情で支援が必要な子供に対し、社会で暮らしていくための訓練を実施します。
これらの児童が利用する児童福祉施設にはいくつか種類があります。児童指導員は、先生として、時に親代わりになって、子ども達が将来社会生活を送れるように支援します。
児童指導員になるには
児童指導員任用資格が必要
児童指導員として働くには、児童指導員任用資格が必要です。
その仕事に就くために必要な学歴や職歴などの条件を満たしていることを「任用資格」といい、「児童指導員」という名前の資格があるわけではありません。そのため、児童指導員として就職するには、任用資格を証明するための書類(卒業証明書や実務経験証明書など)が必要になります。
児童指導員の場合、児童福祉施設の設備及び運営に関する基準 第43条(児童指導員の資格)に定められた、次のいずれかに該当する必要があります。
<大学や大学院で社会福祉学、心理学、教育学、社会学の課程を修了>
大学(短大を除く)や大学院において、社会福祉学、心理学、教育学、社会学を専修する学科を卒業している場合、児童指導員の任用資格を得られます。
証明書類:卒業証明書、または、履修科目証明書
<幼稚園、小学校、中学校、高校の教員免許を保有>
幼稚園、小学校、中学校、高校のいずれかの教員免許を保有している場合、児童指導員の任用資格を得られます。
証明書類:免許状の写し
<社会福祉士、精神保健福祉士の資格を保有>
福祉系の国家資格である社会福祉士、または、精神保健福祉士の資格を保有している場合、児童指導員の任用資格を得られます。
証明書類:資格証の写し
<児童福祉施設で2年以上の実務経験がある>
上記のいずれにも当てはまらなくても、児童福祉施設で2年(最終学歴が中卒の場合は3年)以上の実務経験があれば、児童指導員の任用資格を得られます。
証明書類:実務経験証明書、卒業証明書